鈴木 伸之のブログ

2017.10.11

統合失調症の再発を防ぐ方法

 

統合失調症は病気の中でも再発を繰り返しやすい病気と言われています。

再発の時期は、初発から5年以内とされる方が80%との報告があり、特に初発後1~2年経つと再発率が上がっていきます。

 

統合失調症を再発させないためには、日頃から病気を意識して過ごしていくことが重要です。

 

病気によっては再発しても適切な治療を受けることで改善することも考えられますが、統合失調症の場合は再発を繰り返すだけ後遺症として残る可能性が高く、その後の生活にも大きく影響してしまいます。

 

 

なぜ統合失調症は再発しやすいのか?

 

 

理由の一つとして考えられるのは、病識が乏しいからです。

 

統合失調症を発症してもそれが病気と思わなかったり、自分が統合失調症であることを認めたくないとの理由が再発を繰り返す原因になります。

 

さらに統合失調症は症状が出ていない状態でも薬を飲み続けないといけないとされており、症状がないのに服用していることを無意味と思い込み、服薬がいい加減になってしまうことも理由として挙げられます。

 

 

なぜ統合失調症の再発が問題なのか?

 

 

それは何度も再発を繰り返すことで脳の萎縮が進むとされているからです。

 

現代医学では委縮してしまった脳を元に戻すことが難しいため、再発を防ぐためにも薬の飲み忘れを防ぐ工夫をすることが大切です。

 

飲み忘れを防ぐ方法として

・専用ケースを利用して毎日必ず飲むようする。

・ポケット付きのカレンダーを利用する。

・薬の服薬を管理してくれるスマホのアプリを利用する。

 

 

また、しっかりと統合失調症の勉強をすることも非常に重要です。

 

・再発を繰り返すことで脳がダメージを受けてしまう

・症状が出ていなくても服薬は必要

・抗精神薬には症状を抑える効果と再発を予防する効果がある

 

 

これらの事をきちんと認識しておくようにしてください。

 

そして、しっかりと家族との連携が取れているかどうかも再発防止に大切なことと言えます。

 

再発したことに気づくのは身近にいる家族ですので、いつでも連絡が取れる状態にしたり、早期治療を受けられる体制を整えていくことが結果的に再発防止に役立つことになります。

 

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