2016.12.19
障害年金専門の社労士には3つのタイプがある‼
最近、県外を含め多くの方から障害年金の相談を受けるのですが、
「社労士の違いがよく分からない」
「他の社労士に相談したけど専門性があるとは思えなかった」
「回答をごまかしているような感じがした」
など社労士への不満をよく言われます。
そこで今回は、障害年金を業務としている社労士の違いについて書きたいと思います。
※これはあくまでも私見ですので、それを前提にしてくださいね(笑)
障害年金を業務としている社労士は、次の3つのタイプに分かれます。
・日本年金機構、障害年金の審査部門出身の社労士
・障害年金の専門事務所の社労士
・障害年金以外の業務も行っている兼業事務所の社労士
日本年金機構、障害年金の審査部門出身の社労士
障害年金の審査部門とは、日本年金機構内部においても障害年金だけに特化した専門家集団です。
障害年金の取扱件数、情報量を考えても日本で最大規模を誇っています。
例えば、社労士の障害年金の申請件数は月1~10件ぐらいです。
しかし、私の例で恐縮ですが、在職中は月100件以上審査を行っておりました。
繁忙期の時は月300件以上の場合もあります。
社労士 月1~10件
審査担当者 月100~300件以上
これぐらい実務経験に差があります。
さらに障害年金の審査部門出身の社労士は、行政側の人間だったため診断書のポイント、申立書の見られ方、障害年金の先例、行政通達、独特の取り扱い、認定医師のことなど障害年金の情報量もケタ違い。
全国でも数名しかいないため、依頼してまず間違いないというレベルです。
障害年金の専門事務所の社労士
障害年金の専門事務所とは、その名のとおり障害年金だけを業務としている社労士事務所です。
その中で、すべての病気を扱っている事務所、精神疾患に特化した事務所に分かれます。
障害年金しか取り扱っていないため専門性に問題はありません。
もし、うつ病、統合失調症などの精神関係であれば精神疾患に特化した事務所に依頼したほうが良いでしょう。
全国で数十名おり、障害年金を真剣に考えている人からすれば頼りなる存在と言えます。
障害年金以外の業務も行っている兼業事務所の社労士
「障害年金専門」
「精神疾患専門」
と謳っていても、実際には企業の給料計算など他の社労士業務も行っているのが兼業事務所です。
実は障害年金を業務としている社労士事務所の多くが、このタイプです。
本当の障害年金の専門事務所の社労士などからは
「表現としてどうなの?」
と批判をされています。
また、相談者からも
「専門事務所だと思って依頼したら、兼業事務所だった。騙された気分だ。」
との不満の声も聞かれます。
「では兼業事務所の社労士に依頼しないほうが良いのか?」
と思われるかもしれませんが、そうとも限りません(笑)
というのも私が障害年金の審査部門にいた時に、県外を含め多くの社労士の書類を見てきました。
その中には優秀な社労士が数名いましたが、その社労士は兼業事務所の方だったのです。
しかし、優秀な社労士がいる一方で、行政に言われた事しかできない社労士も少なくありません。
当たりはずれが大きいのが兼業事務所の社労士の特徴です。
※兼業事務所の有無は、運営している事務所名などで検索して確認することができます。
まとめ
それぞれの事務所には特徴があります。
多くの事務所が初回の年金相談を無料にしていますので、まずは相談してみてください。
そして、どんどん障害年金の質問をしてください。←これ大事
社労士の専門性を確認した後に依頼することが大切な事と言えます。
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