2016.12.08
レビー小体型認知症とは
レビー小体型認知症
レビー小体型認知症とは、レビー小体という特殊なたんぱく質が大脳皮質や脳幹に溜まることによって起こります。
レビー小体が溜まっている場所では神経細胞が壊れて減少するため、神経を上手く伝えられなくなり認知症の症状が起こります。
また、アルツハイマー型認知症と違って女性より男性に多いのが特徴です。
症状
レビー小体型認知症の症状の特徴は、幻視や誤認妄想です。
これは視覚を司っている後頭葉と呼ばれる部分に異常が起こるためです。
レビー小体型認知症は、症状が出る前から徐々に脳の異変は起きているとされ、幻視や誤認妄想が起こる状態ではすでに多くが侵されていると言われております。
他の認知症と違い、初期の段階では物忘れなどの症状ではなく、本格的な幻視が見られ場合が多いです。
他にも進行すると時間や季節、場所なども分からなくなり、トイレの場所がわからないなど日常生活がままならない状態になります。
このような脳に影響する症状の他にも、手が震える、動作が遅くなる、筋肉がこわばる、身体のバランスを取ることが難しくなるなどパーキンソン病のような症状が出ることもあります。
また顔の症状も乏しくなり感情を表に出そうと思っても口元が変わるくらいで、感情が読み取りにくくなります。
対応
レビー小体型認知症の方への対応は幻視や誤認妄想がある場合は、否定しないで話を合わせることで安心させてあげてください。
もし興奮状態などになる場合は、一度話を合わせてから違う話題に変えてみてください。
また動作がゆっくりになるため、急がせたりせずペースを合わせることが大切です。
またレビー小体型認知症は、うつ病と間違えられるなど症状に波があるので、出来ない時はわざとしないのではなく本当に出来ないのだと理解しサポートすることも大切といえます。
認知症の障害年金の認定基準
1級
高度の認知障害、高度の人格変化、その他の高度の精神神経症状が著明なため常時の援助が必要なもの
2級
認知障害、人格変化、その他の精神神経症状が著明なため日常生活が著しい制限を受けるもの
3級
1 認知障害、人格変化は著しくないが、その他の精神神経症状があり労働が制限を受けるもの
2 認知障害のため、労働が著しい制限を受けるもの
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