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障害年金の過去情報
統合失調症について
統合失調症は病気の中でも再発を繰り返しやすい病気と言われています。
再発の時期は、初発から5年以内とされる方が80%との報告があり、特に初発後1~2年経つと再発率が上がっていきます。
統合失調症を再発させないためには、日頃から病気を意識して過ごしていくことが重要です。
病気によっては再発しても適切な治療を受けることで改善することも考えられますが、統合失調症の場合は再発を繰り返すだけ後遺症として残る可能性が高く、その後の生活にも大きく影響してしまいます。
なぜ統合失調症は再発しやすいのか?
理由の一つとして考えられるのは、病識が乏しいからです。
統合失調症を発症してもそれが病気と思わなかったり、自分が統合失調症であることを認めたくないとの理由が再発を繰り返す原因になります。
さらに統合失調症は症状が出ていない状態でも薬を飲み続けないといけないとされており、症状がないのに服用していることを無意味と思い込み、服薬がいい加減になってしまうことも理由として挙げられます。
なぜ統合失調症の再発が問題なのか?
それは何度も再発を繰り返すことで脳の萎縮が進むとされているからです。
現代医学では委縮してしまった脳を元に戻すことが難しいため、再発を防ぐためにも薬の飲み忘れを防ぐ工夫をすることが大切です。
飲み忘れを防ぐ方法として
・専用ケースを利用して毎日必ず飲むようする。
・ポケット付きのカレンダーを利用する。
・薬の服薬を管理してくれるスマホのアプリを利用する。
また、しっかりと統合失調症の勉強をすることも非常に重要です。
・再発を繰り返すことで脳がダメージを受けてしまう
・症状が出ていなくても服薬は必要
・抗精神薬には症状を抑える効果と再発を予防する効果がある
これらの事をきちんと認識しておくようにしてください。
そして、しっかりと家族との連携が取れているかどうかも再発防止に大切なことと言えます。
再発したことに気づくのは身近にいる家族ですので、いつでも連絡が取れる状態にしたり、早期治療を受けられる体制を整えていくことが結果的に再発防止に役立つことになります。
統合失調症を発病した場合、一般には「前駆期」、「急性期」、「消耗期」、「回復期」といった経過をたどるものとされています。
ただし、これは適切な治療を受けた場合です。
仮に治療を受けずに放置してしまった場合には、このサイクルを何度も繰り返してしまう事になりかねません。
統合失調症のサイクルは次の通りです。
「前駆期」 明確ではないものの何らかの症状がみられる段階
「急性期」 幻覚や妄想などの激しい症状が顕著になる段階
「消耗期」 病気の慢性化によって意欲低下や無気力、感情が鈍麻するといった症状がみられる段階
「回復期」 症状がおだやかに回復していく段階
したがって、統合失調症の初期症状というのは、このなかの「前駆期」のことを指しますが、「急性期」のような顕著な陽性症状が現れていないという事から症状の特徴がつかみにくいという傾向があります。
一般にいわれる初期症状としては、落ち着きがなくなる、不眠傾向になる、不安にかられる、集中力が低下する、意味もなくイライラする、といったことが挙げられます。
ただ、これらの症状が現れれば必ず統合失調症であるのかといえば、そうではないというところに判断の難しさがあります。
しかし、この時期には統合失調症の医学的な診断基準を満たさないものの、ごく短期的にあるはずのないものが見えたり、聞こえたりするといった、「微弱な陽性症状」とよばれる幻覚や妄想が出現することがあります。
これは統合失調症特有の「前駆期」の症状とされています。
こうした異変に気づいた場合には、すぐに精神科の医師に診断をしてもらうなど早期発見と早期治療をすることが、統合失調症の治療を良い結果に導くカギとなります。
統合失調症とは
私達人間は、喜怒哀楽という4つの「感情」を持っていて、状況に応じてこれらの感情を使い分けています。
また、人間は考える生き物であり常に「思考」をしています。
そして、その感情や思考は、私達の脳にある精神機能ネットワークが司っています。
しかし、何らかの原因によって様々な情報や刺激に過剰に反応するようになってしまうと、脳が上手く対応することが出来なくなり、精神機能のネットワークが上手く働かなくなってしまうことがあります。
この状態を医学的には「統合失調症」と呼ばれています。
名前の通り、脳内の「統合」する機能が「失調」してしまう精神障害です。
統合失調症は、約100人に1人(1%)の割合で発症するとされています。
原因
統合失調症になってしまう原因は、ストレスや脳の変化、環境的要因など言われていますが、現段階でははっきりと解明されてはいません。
最近では「遺伝によって発症する可能性が少なくない」との研究結果があり、親が統合失調症を発症している場合は、子供にも統合失調症が発症する可能性があると言われています。
しかし、遺伝はあくまでも要因の一つにすぎず、必ず発症するわけではありません。
統合失調症にかかりやすい人は、次のような傾向があります。
年齢 10代後半から30代前半 特に20代前後が多い
性別 男:女=1.4:1
性格 おとなしい、内気、非社交的
では、統合失調症が発病するとどのような症状が出てくるのでしょか?
大きく分けて陽性症状・陰性症状・認知機能障害が挙げられています。
陽性症状
陽性症状とは、「本来存在しないものがある」と感じてしまう症状の総称で、主に幻覚や幻聴・妄想や他人に操られていると感じてしまう障害をいいます。
「幻覚」とは、実際には無いはずのものがあたかもその場に存在するかのように感じてしまうことです。
視覚だけでなく、聴覚や嗅覚、触覚など、様々な感覚で現れるのが特徴です。
最もよく現れるのは、実在しない人の声が聞こえる「幻聴」です。
「妄想」とは、非現実的やあり得ないことを信じ込んでしまうことを指します。
誰かが自分の悪口を言っている、騙されているといった被害妄想が代表的です。
その他にも、会話が支離滅裂になったり、奇妙な行動を取るなど、症状の現れ方は実に様々です。
陰性症状
陰性症状とは、「心にあるはずのものが存在しない」と感じてしまう症状の総称で、通常は陽性症状に遅れて現れます。
感情の平板化や意欲の減退・思考力の低下、対人コミュニケーションに支障が出るなどうつ病に似た症状が出てきます。
認知機能障害
認知機能障害とは、理解力・集中力・判断力・記憶力など知的な機能に障害が出てしまう症状のことです。
また、選択的注意の低下・比較照合の低下・概念形成の低下・病識の欠如なども挙げられます。
そのため注意力が散漫になったり、相手を認識できなくなるなどの症状が見られるようになります。
統合失調症は症状の現れ方などによって、3つのグループに大別されます。
破瓜型(解体型)統合失調症
意識の低下や感情の平板化が中心の「破瓜型」は、思春期から青年期にかけて発症することが多いため、16歳を意味する「破瓜」の名前が使われています。
また破瓜型は、その症状から「解体型」と呼ばれる事もあります。
最初は感情の起伏がなくなったり、意欲が減退するなどの陰性症状が現れ、その後徐々に陽性症状が出てきます、
「破瓜型」は陰性症状が主体であり、陽性症状は軽微なのが特徴です。
しかし、症状が慢性化してしまうことが多く、予後はあまりよくありません。
緊張型統合失調症
極度の緊張や奇妙な行動が特徴的な「緊張型」は、青年期に急に発症するのが特徴です。
大声で叫んだり、奇妙な姿勢を取るなど、行動に異常が見られるのが特徴です。
多くの場合は数ヶ月で症状が収まるものの、再発するケースが多いのもこのタイプの特徴です。
ただ、前述の破瓜型に比べると予後は良好です。
妄想型統合失調症
そして幻覚や妄想が強く表れる「妄想型」は、上記2つのタイプに比べると発症年齢は遅めです。
一般的には、30歳前後で発症するとされています。
幻覚や妄想が症状の中心で、陰性症状はそれほど現れません。
対人コミュニケーションは比較的良好に保たれており、人柄の変化もあまり目立ちません。
予後も良好です。
統合失調症の中で最も多いのがこの「妄想型」です。
統合失調症の治療
統合失調症の治療は、主に薬物療法が行われています。
この病気は脳の神経伝達物質の機能異常によって起こることが分かっているため、薬を使って機能異常を調節する治療が行われます。
ただ、再発防止のために患者本人、あるいはその家族への心理社会的療法も併せて行われます。
統合失調症の障害年金の認定基準
1級
高度の残遺状態又は病状があるため高度の人格変化、思考障害、その他妄想・幻覚等の異常体験が著明なため、常時の援助が必要なもの
2級
残遺状態又は病状があるため人格変化、思考障害、その他妄想・幻覚等の異常体験があるため、日常生活が著しい制限を受けるもの
3級
残遺状態又は病状があり、人格変化の程度は著しくないが、思考障害、その他妄想・幻覚等の異常体験があり、労働の制限を受けるもの
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