初めて精神科を受診したいと考えた時、
「なにを聞かれるのか?」
「どんなことを喋ればよいのだろうか?」
と不安になってしまう方は多いと思います。
精神科は、一般的な内科、整形外科と違い気軽に受診できるものではありません。
そこで初めて精神科を受診する前に準備しておいたほうが良い5つのことをまとめてみました。
精神科では、初めて受診する時にご本人の話を聞くことから始まります。
これをカウンセリングと呼んでいるのですが、このカウンセリングで確認されるのは主に「主訴」「経過」「生育歴」「家族歴」「既往歴」の5つです。
主訴
主訴とは、ご本人の一番つらい症状や改善してほしい症状のことです。
うつ病などの精神疾患は様々な症状があるとは思いますが、大切なのは「1番」つらい症状をしっかりと伝えることです。
症状をあれこれ思いつくままに伝えてしまうと、医師もどこが一番改善すべき症状なのか判断に迷うことになります。
経過
経過とは、初めて症状が出てきた経緯であり、時系列に沿って説明できるようにしておくことが望ましいとされています。
突然症状が出てきたのか、それとも何らかのきっかけとなる出来事があったのか。
それによって病名や治療方針も変わってきます。
生育歴
生育歴とは、自分の生まれや幼少期の事・学歴などのことです。
知的障害や発達障害の有無を確認します。
また、学生時代にいじめられたり、不登校の過去がある場合は話しづらいと思いますが医師に伝えたほうが良いでしょう。
家族歴
家族歴とは、親・兄弟などの血縁者に精神疾患の方がいるかなどです。
遺伝的要素の有無を確認します。
既往歴
既往歴は精神以外にも何か病気にかかったことがあるかどうかの病歴のことです。
精神疾患との因果関係の有無や飲んでいる薬を確認します。
このように精神科の受診では、医師の質問に対して答えるという問診が中心となります。
これら5つの項目に対してきちんと伝えられるように事前に内容を書き出しておいたメモを準備すると良いでしょう。